コントロールキーは何をコントロールするキーか知ってますか?

キーボードを見ると左の端にコントロールキーというキーがあります。このキーの名称ですが、何をコントロールするキーか知ってますか?答えはもちろんTTY(TeleType writer)です。もう一つ質問があります。

コントロールキーの物理的な機能は何ですか?

答えは上位ニプル(4ビットのこと)を0(ゼロ)にすること。またはASCIIの上位2ビットを0にすることです。今回はことことについて説明したいと思います

テレタイプライターとは

CONTROLのコントロールという言葉は、テレタイプライターをコントロールするという意味です。ではテレタイプライターとはどんな物でしょうか?話は1963年に戻ります。1930年代に開発されたテレタイプライターという技術は世界の通信技術の中心的な方法でした。まだファックスもコンピューターも無い時代です。テレタイプライターは2台のタイプライターを国際回線で接続し、一方のタイプライターを操作すると接続された相手方のタイプライターが同時に動くというものです。ですから電文を片方のタイプライターで打つと、国際回線を通じて相手のタイプライターに同じ電文が表示されます。1963年にASCIIコードを搭載したテレタイプライターの標準機種ASR-33が開発されます。このASR-33とその互換機種がその後のテレタイプライターの標準機種になっていきます。

なんでもアルファベット3文字で表すのでTTYというようになった

UNIXが開発された当時、ASR-33が標準の入出力端末でした。UNIXの人は単語を短くして3文字にするのが大好きです。そこでTELETYPEWRITEをTTYと略したわけです。私が書いてるこのメモでも、ここからはTTYと略して書きます。尚、UNIXに詳しい人はご存じだとおもいますが、UNIXのとても短いコマンド、たとえばlsとかcdはUNIXの前に作られたMULTICSというOSからきています。

ASCIIコードの最初の32個をコントロールコードと言います

ASCIIコードの最初の32個つまり0x00から0x1Fまでをコントロールコードと言います。これは何をコントロールするかといいうと、もちろんTTYをコントロールするのです。ASCIIコードはコンピューターのために作られたコードではありません。調べてみたところASCIIコードが制定されたのは1963年でした。まだコンピューターが無い時代です。アポロ11号が月面着陸をするずっと前です。とにかく、ASCIIコードはTTYのために作ったコードです。だからコントロールコードもTTYをコントロールするためのコードなのです。


ー執筆中ー2021/12/5